酒の分類について・前文

「もやしもん」にはこれまでの連載でも日本酒、焼酎、ワイン、ビール、どぶろく等が登場しているが、それぞれの酒は、どのように作るかご存知だろうか。
ビールは麦から作るとか、ワインは葡萄から作るとか、漠然と答えられる方は多いだろうが、それでは「日本酒、焼酎、ワイン、ブランデー、ビール、ウィスキー、ジン、ラム、ウォッカ、テキーラの製造法を解説して下さい」と聞かれ、すらすら答えられる人はどれだけいるだろうか？　相当の飲んべえでもそうはいないだろう。さらにこの分類は大分類で、焼酎には麦や米があり、ワインには白と赤とロゼがあり、ビールにはエールとラガーがあるという中分類まで行くとかなり難しくなり、さらに小分類まで行くとうるせぇ知るかとっととその酒よこせという話になるだろう。
ところが、「もやしもん」観点から酒を分類すると、あっさり酒を体系化して覚える事ができるのである。この「酒の分類」という知識は、単なるウンチクに留まらず、実際に酒を飲む時の指標にもなるので、是非覚えておきたい。